セネガル:日本から初めて出た私が見たセネガルの国民性
2022年夏、私は大きなバックパックとワクワクを背負い、西アフリカのセネガルへと飛び立ちました。初めての海外、それも日本から程遠いアフリカの地、ということで、不安も少なからずありましたが、来てみて抱いたのは意外にも「住みやすい国なのでは?」という感想でした。本文では何故そう思うのか、どこが魅力的なのか、というのをセネガルの国民性に焦点を当て、大きく2つに分けてご紹介したいと思います。
1つ目は、人と人との距離が近い、ということです。セネガルには気さくに話しかけてくれる人が本当に多く、道端や店の前で出会えば「ボンジュールBonjour!(フランス語)」「サラームアレイクムSalaamaalekum!(アラビア語)」と挨拶してくれるし、知らない人でも目が合えばニコッとして手を振ってくれる人がほとんどです。コミュニケーションを大事にしている為か、お年寄りでもチャットや電話を使いこなして話をする姿を多く見かけるし、老若男女関係なく、あちこちで井戸端会議のように楽しそうに話している姿も多く見られます。。このような文化は今の日本ではなかなか見られないので、私もこの国に来た当初は、挨拶されても返せなかったり、目が合っても黙って見つめることが殆どでしたが、旅の終盤の今になっては、あまり言葉が話せなくても、挨拶をしたり、コミュニケーションを楽しめるようになりました。
2つ目は、時間の概念が日本とは違うというところです。セネガルは基本的にのんびりとしていて、分刻みで動く日本とはどこか違う雰囲気が感じられます。レストランに入っても1時間くらいは料理が来ないし、ホテルや施設の受け付けでも日本より待たされることが殆どであるため、各々が自分のペースで動いているように感じることが多いです。せっかちな日本人にとってはたまにイライラしたり、腹が立つこともありますが、穏やかに、日本よりはゆったりとした時間の中で生きるセネガル人は、時に、ある意味で日本人よりも「豊かさ」を感じる生き方をしているのではないでしょうか。
AjaYotsuba
グローバルスタディーズ学科